ロゴ 『富士山 MT.FUJI』平野啓一郎

あり得たかもしれない人生の中で、
なぜ、この人生だったのか。 「たられば」の迷路の先に希望を見出す傑作短篇集

MESSAGE著者メッセージ

あり得たかもしれない幾つもの人生の中で、何故、今のこの人生なのか?──幸福の最中にあっても、不幸の最中にあっても、この疑問が私たちの心を去ることはないだろう。誰かを愛するためには、自分の人生を愛せないといけないのか? それとも、自分の人生を愛するために、私たちには、愛する誰かが必要なのか? 些細なことで運命が変わってしまう。これは、絶望であるかもしれないが、希望でもあるだろう。私たちの善意は、大抵、ささいなもののように見えているのだから。私たちが前を向くきっかけは、確かに、どこにでもあり得る。

平野啓一郎

STORY各作品の紹介

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COMMENT感想コメント

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  • 「たられば」を考えることは後ろ向きな思考だと思っていたが、読後は「前を向きたくなる」短篇集。

    (50代・女性)

  • 界コロナ禍で過ごした数年や格差社会の息苦しさが迫ってきた。自分で意思決定したと思うことも、自分から発露したと思う感情も、すべて他者や世間から引き起こされている。

    (40代・女性)

  • 5篇とも現代が舞台で、コロナ、無差別殺傷事件、DVといった出来事や、癌やストレスといった不安など、私たちが共通して経験し、見聞きしてきたことが背景にあった。正解がなく予測可能性が低い世界で、意識的に、または無意識的に、状況の中で何かを選択し、登場人物たちがその結果について自問するなかで、読者である自分も色々考えさせられた。
    現代に生きる人たちに読んでもらいたい、読んだ人と話してみたい本だと思った。

    (40代・男性)

『富士山』表紙

『富士山』

平野啓一郎

あり得たかもしれない人生の中で、なぜ、この人生だったのか。
「たられば」の迷路の先に希望を見出す傑作短篇集

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発売日
2024年10月17日
価格
単行本 ¥1,870(税込)
電子版 ¥1,650(税込)
出版元
単行本 新潮社
電子版 コルク
ISBN
978-4-10-426011-9

PROFILE著者プロフィール

プロフィール写真 平野啓一郎 プロフィール写真 平野啓一郎

平野 啓一郎(小説家)

1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。
1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。
以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。
著書に、小説『葬送』、『高瀬川』、『決壊』、『ドーン』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』、『ある男』、『本心』等、エッセイに『本の読み方 スロー・リーディングの実践』、『小説の読み方』、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』、『死刑について』、『三島由紀夫論』等がある。
累計60万部超のロングセラー作品『マチネの終わりに』の映画化(2019年)、『空白を満たしなさい』の連続ドラマ化(2022年)、『ある男』の映画化(2022年)、『本心』(2024年)と映像化が続く。
2024年、短篇集としては10年ぶりの発表となる『富士山』を刊行。