あり得たかもしれない人生の中で、なぜ、この人生だったのか。──
平野啓一郎による最新短篇集『富士山』が10月17日(木)に刊行決定!
本日から単行本・電子ともに予約をしていただけます。
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主に文芸誌「新潮」で、この3年間発表してきた短篇5作を、一冊に纏めました。それぞれ発表時期も描いた題材も異なりますが、共通して描かれるのは、「人生を変えてしまった、ささやかな出来事」。
さまざまな偶然の積み重なった結果である今の人生を、「なぜ?」と振り返る。その先に、絶望ではなく希望を見出すような短篇集になりました。
<平野啓一郎のコメント>
「あり得たかもしれない幾つのもの人生の中で、何故、今のこの人生なのか?――幸福の最中にあっても、不幸の最中にあっても、この疑問が私たちの心を去ることはないだろう。誰かを愛するためには、自分の人生を愛せないといけないのか? それとも、自分の人生を愛するために、私たちには、愛する誰かが必要なのか? 些細なことで運命が変わってしまう。これは、絶望であるかもしれないが、希望でもあるだろう。私たちの善意は、大抵、ささいなもののように見えているのだから。私たちが前を向くきっかけは、確かに、どこにでもあり得る。」
特設サイトには、収録作品の紹介の他、全作の試し読み、「息吹」の冒頭部分をコミカライズした試し読みマンガなど、さまざまなコンテンツをご用意しました。
書籍の形以外では、Audibleでも作品発表を予定しています。すでにリリース済みの「息吹」と「手先が器用」以外の3作のAudibleも、近いタイミングでリリースされますので、Audibleユーザーの方もお楽しみに。
皆様に、この『富士山』をお楽しみいただけることを祈っております!