9月1日に文春文庫から刊行したばかりの長篇『ある男』が2刷、重版しました! これで単行本と合わせて累計19万部を超えました。
2022年の映画公開が決定したこともあり、たくさんの方々が手に取ってくださり、SNSに感想をあげてくださる方も非常に多く、感謝の念に堪えません。いつもありがとうございます。
「愛に過去は必要なのか」という重厚なテーマを描きながらも、一気に読ませるミステリー要素もあり、平野作品に触れたことのない方にもぜひおすすめしたい一冊です。
まだ読んでいない方、すでに読んでくださっている方も、今後とも『ある男』をよろしくお願いいたします!
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【あらすじ】
愛したはずの夫は、まったくの別人であった。
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。 里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。
人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。
「ある男」を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
第70回読売文学賞受賞作。キノベス!2019第2位。2022年映画公開が決定。