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『文學界』2021年7月号に、中村佑子さんと平野啓一郎の対談が掲載されました。

『文學界』2021年7月号に、中村佑子さんと平野啓一郎の対談「デジタル時代の「母」とケア── 『本心』をめぐって 平野氏が新作長篇で描く近未来。困難さを増す社会にいかなる希望が見出せるのか?」が掲載されました。

平野啓一郎の最新長篇『本心』は、2040年代を舞台に、急逝した母を最新技術で再生させた青年の物語。映像作家で、母なる概念に批評的に迫った著書『マザリング』が話題の中村佑子さんと、現代が直面する様々なテーマを掘り下げた対談の抜粋は、文春オンラインよりお楽しみいただけます。

そうした新しい技術というところで言うと、この小説は、中村さんや僕の世代――いわゆる団塊ジュニアと言われている世代が70歳くらいになった時代を舞台にしています。その頃、日本という国がどうなっているのかは、この現状からは明るい見通しが立たないため、今から恐れられていますよね。うちの子らは今年10歳と8歳なんですが、彼ら世代が、今よりも遥かに日本という国で生活することが困難になっているであろう時代に生きるというのはどういうことなのか。それを小説を介して想像してみようと思ったのも執筆の動機の一つです。

文春オンライン 平野啓一郎「子どもの時から『父親がいない』という現実に自覚的でした」 中村佑子と語るデジタル時代の‟母性”とは

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