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『ある男』英訳版 “A MAN”が本日6月1日発売です。

ある男』英訳版“A MAN”が本日6月1日発売されました!
(Amazon Crossing / 訳:Eli K.P. William / AGT:メディアドゥ・グループ/米国Media Do International)

『ある男』は、2018年9月に文藝春秋より刊行。読売文学賞受賞。『マチネの終わりに』から2年後に発表した、平野啓一郎の最新刊行小説です。そして、“A MAN” は、平野啓一郎にとって、初めての長編小説の英訳となります。

【 あらすじ 】
愛したはずの夫は、まったくの別人であった。
—『マチネの終わりに』から2年、平野啓一郎の新たなる代表作!

弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。宮崎に住んでいる里枝には2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。

ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。

人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。

【 試し読み 】
公式サイトおよびKindleにて、日本語版『ある男』3章まで無料公開中。

【 著者・平野啓一郎コメント 】
『ある男』は、今僕が感じ、考えていることが、最もよく表現出来た作品になったと思っています。例によって、「私とは何か?」という問いがあり、死生観が掘り下げられていますが、最大のテーマは愛です。それも、前作『マチネの終わりに』とは、まったく違ったアプローチで、今回はどちらかというと、城戸という主人公を通して、美よりも、人間的な〝優しさ〟の有り様を模索しました。
「ある男」とは、一体誰なのか?なぜ彼の存在が重要なのか? 是非、ゆっくりこの物語を楽しんで下さい。

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