平野啓一郎が作・演出した舞台『肉声』が、
2016年11月25日〜27日に東京・草月ホールにて公演されます。
詩人・小説家・劇作家・評論家として、
20 世紀のフランスで活躍したジャン・コクトーの戯曲
『声/La Voix』を下敷きにした本作は、
設定を日本の昭和初期に置き換え、全く新しい作品となっています。
主演に寺島しのぶさんを迎え、
世界で活躍するバイオリニスト・庄司紗矢香さんが節付を、
杉本博司さんが構成・演出・美術を担当しています。
チケットの前売は、【9/10】から。
異色の顔ぶれでお送りする実験的パフォーマンスを、
その目で見て、感じてください。
『肉声』梗概
平野啓一郎
1940年の晩夏。──
女は、ひとしきり、自宅の庭のプールで泳いだあとで、ぼんやりと蓄音機に耳を傾けていた。
ル・コルビュジエ風の本格的なモダニズム建築。世に妾は数多あれど、こんな妾宅はまたとない。そこは、二人の男女の美と欲望の人口楽園だった。
日米開戦前夜、不安な予感に苛まれつつ、二人は電話で、いつもの?風変わりな遊び?に耽る。……
そして、1945年3月。
度重なる空襲によって、焼け野が原となった東京で、彼らは再び、電話口にいた。世界の破滅を予感し、肉体への渇望を、愛へと昇華しようとする男。その時、女の「肉声」は、彼女の心の「虚」と「実」を、金色の言葉の糸で縫い合わせてゆく。そして、語られた思いがけない言葉。
彼女の真情は、一体、何だったのか? そして、二人の運命は……?
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▶ http://www.odawara-af.com/jp/information/201609091611-koe-information.html
(スタッフ)