作品

11『空白を満たしなさい』
11『空白を満たしなさい』
11『空白を満たしなさい』
11『空白を満たしなさい』

11『空白を満たしなさい』

発売日: 2012/10/26

現代の「幸福」の意味を問い直し、作者の死生観が色濃く反映された感動作。第3期の完結。

東日本大震災に見舞われた2011年は、平野が、早世した実父と同じ36歳となる年でもあった。一万五千人以上にも及んだ震災の死と、たった一人の父の死との狭間で書かれたのは、死者たちが蘇り、愛する者と再会する幻視的な世界だった。幸福の追求それ自体の不幸という『決壊』以来の主題が、「復生者」の一人である主人公を通して、理知的に、感情的に描かれている。人はなぜ、自殺するのか?という根源的な問いへの分人主義的なアプローチが多方面で議論された。最終章の家族の姿には、第3期を締め括るに相応しい深い感動がある。

初出


『モーニング』2011年40号 - 2012年39号

翻訳書籍