マチネの終わりに
平野啓一郎

たった三度出会った人が
誰よりも深く愛した人だったー
大人の切なく美しい恋物語に絶賛の声が続出!!

  • こんなふうに人を愛せたら
    そう思わずにはいられなかった。
    五感すべてを使って、噛みしめるように読んだ。
    この物語の中に、浸っていたい。
    こんな恋愛小説は、はじめて

    女優 石田ゆり子
  • 私が今世紀読んだ最高の恋愛小説
    香気と知性にあふれている。
    私も含めて多くの作家は、
    日本の市井の女を描くことは出来ても、
    世界を舞台に活躍する女性にリアリティ
    持たせることが苦手だが、
    平野氏はそれを見事にやってのけた。
    なんという魅力的なヒロインであろう。

    作家 林真理子
  • 困難を無かったことにするのではなく、
    痛みを麻痺させるわけでもなく、
    それらから目を逸らさずに、
    それでも人生の素晴らしい瞬間
    体感させてくれるからこそ
    特別な感動があるのです。
    この小説は是非読んでいただきたいです。

    お笑い芸人 又吉直樹

大切なお知らせ

『マチネの終わりに』漫画が11月2日に発売されます。
『マチネの終わりに』×B.C STOCKコラボアイテムが10月12日に発売されました。詳細はこちらから
『マチネの終わりに』タイアップCD第二弾が9月18日に発売されます。詳細はこちらから
『マチネの終わりに』ポスタービジュアルが公開されました。詳細はこちらから
『マチネの終わりに』映画が11月1日公開に決定しました。詳細はこちらから
『マチネの終わりに』文庫版が6月6日に文春文庫より発売されます。詳細はこちらから
『マチネの終わりに』オーディオブックが発売されました。詳細はこちらから
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毎日新聞とnoteで連載されていた、平野啓一郎の長編小説です。

物語は、クラシックギタリストの蒔野と、海外の通信社に勤務する洋子の出会いから始まります。初めて出会った時から、強く惹かれ合っていた二人。しかし、洋子には婚約者がいました。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまいます。互いへの愛を断ち切れぬまま、別々の道を歩む二人の運命が再び交わる日はくるのかー

中心的なテーマは恋愛ではあるものの、様々なテーマが複雑に絡み合い、蒔野と洋子を取り巻く出来事と、答えのでない問いに、連載時の読者は翻弄されっぱなし。ずっと"「ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸りきっていたい」小説"を考えてきた平野啓一郎が贈る、「40代をどう生きるか?」を読者に問いかける作品です。

愛読者の皆様から寄せられた感想をご紹介します。
また、「#マチネの終わりに」タグでの感想、お待ちしてます!

洋子の「なぜなのかしら...」という決して答えの出ない問いに引き裂かれる思いでした。洋子のこの問いは、「なぜこんなことが起こらなければならないのかしら」という個々の人間の意思を超えた「どうにもできない何か」に対する問いに思えました。素敵な物語をありがとうございます。単行本化を心待ちにしております。

エグスタム(20代)

ヒロインの洋子さんがとにかく素敵!彼女が幸せになれるのか心配で、毎朝新聞読むたびにはらはらしていました。知的で行動的で、強靭なのに繊細で、中年の美女と言いつつ美少年っぽい爽快さがあって。離婚後の仕事ぶりとか震災後の行動とか、自分にもっと能力と気概があったらこんなふうに生きてみたいと思いました。

アルシネ(50代)

人生愛がなければ喜びがない。何歳になっても愛することを忘れないようにしたいです。

(80代・女性)

読み終わりたくなかった。ずっとこの世界に浸っていたかった。

(20代・女性)

久しぶりに心が洗われるような文章と内容で、日本語ってなんてステキなんだろうと再認識しました。

(50代・女性)

この歳になって、このような上質な恋愛小説に出会えたこと!本当に魅せられ、感動とともに酔わせていただきました。作者に心から感謝いたします。

(70代・女性)

毎朝、楽しみに新聞連載を読んでいたが、洋子さんにまた会いたくて本も買ってしまいました。そのくらい主人公になりきって読んでいた。ラストも最高によかった!

(40代・男性)

毎日新聞の購読をやめる予定だったが、この連載が面白くて購読を延長した。そのくらい迫力があって、魅惑的でした。

(男性)

平野さんの小説は初めて読みましたが、久しぶりに面白い、レベルの高い小説を読んだ気がします。人にすすめるのがもったいないくらいです。

(60代・男性)

二人の愛の背景に複雑ないまの時代が描かれ、また脇役と思われる人たちがステキです。特に心に残ったのは洋子と父親がサンタモニカで会う場面です。親子の愛ばかりでなく、考えさせられる言葉の連続でした。

(90代・女性)

久々の徹夜読書。至福の時間をもらいました。隅から隅まで洗練されていて滋味あふれる作品に感動しました。人間への深い、ひたむきな愛情を受けとり、幸せです。

(30代・女性)

私も蒔野や洋子のように、ほんの数回しか会っていませんが、ずっと想い続けている人がいます。愛情の深さとは会った回数では決まらないと再認識しました。

(40代・女性)

著者の洞察力の深さに敬服の一語あるのみ。

(60代・女性)

この話は誰にでも起こり得る話。どんなことがあっても、自分の下した結論に悔いなく生きたいと強く思った。読めてよかったです。ありがとうございました。

(50代・女性)

連載の最終回を切り取って大切にしていました。若い時からずっと抱えていたふっ切れない想いが優しく包まれ幸せでした。多分、私の最後の愛読書になります。

(80代・女性)

読んでいてどきどきするような小説は久々でした。この本に出会えて幸せです。

(60代・女性)

文体そのものに香りがあり音楽が流れている。深くて豊かな教養がなにげない言葉のはしばしに感じられ、久しぶりに胸躍らせ一日で完読しました。

(70代・女性)

洋子さんがPTSDで医師に診てもらった時の「自分は大したことはないはずだと思い込もうとしている人に対して、からだの方が冗談じゃない、こんなに傷ついているじゃないかと訴えようとしているのかもしれない」。「過去は変えられる」。この文章を自分のことに置きかえて、辛かった過去を振り返り、辛くて意味のなかった過去が意味のある過去だったと意識を変えた途端、10年苦しんできたうつが治りました。ありがとうございました。

(50代・女性)

日々、家事と仕事に追われ、自分の時間を持つことがしく、このままでいいの?と自分に問い続けていた。本当にうらやましい洋子さん。私もこんな恋愛がしたいって思いました。

(50代・女性)

愛に翻弄されながらも本当の愛を見出した二人に真の喜びを感じました。

(60代・男性)

平野さんならではの流麗でエレガントな文体に溜め息がでました。恋愛を通して、人間を描き、生き方を問いかけ、真の美、知性を示してくれた本書に深い感謝を捧げます。

(50代・女性)

毎日新聞で読ませていただいていました。とても美しい小説でした。読んでいる文章の奥深くから様々な人生がにじみ出てきてどんどん引き込まれました。過去は未来によって変えられるけれど、そのためには日々どのように生きるかが大切だと思いました。洋子とソリッチの場面、蒔野と洋子の最後の場面、美しくて、ほんとに読んでいて、幸せでした。tomo

(50代)

蒔野と洋子が言っていた「今この瞬間が過去を変えてくれる」がとても印象深かった。実際に、ラストに二人が会った瞬間、過去の辛い経験もしっかりと意味のあるものに昇華されていて心が晴れた。

(20代)

洋子が朗読した「この世界では、遂に、愛という曲芸に成功することのなかった二人が、・・・」という詩が、二人の関係がもう出来上がったと思ったときに出てきて何か嫌な予感がしていて、最後にこの部分が伏線になっていたことに気付いて感動した。スミス

(20代)

本当の恋をまだ自分は知らないのだと思わされました。美しい世界の中で、激しく交わるそれぞれの想いが印象的で、きっと誰もが共感できる感情がちりばめられている。年を重ねるごとに、じっくり味わいたい作品だと感じました。pon

(20代)

結婚って結局は覚悟だと思うので、1度の出会いがあったのち、間をあけてまたふたりで会ったときにふたりとも期待と確信をもっていたのに驚いた。互いに異なる職業でプロとして動いている人間だけに。そうさせる感情がどこかに潜んでいると思うとどきりとする。

(鈴木・20代女性)

まるで、ずっと美しい映画を見ているような作品。読んでいる間は、大人のロマンチックな雰囲気にどっぷり浸かれます。読んだ後、自分の過去の全てを受け入れられ、未来に対して少しだけ、期待を持てるようになる気がする。きっと大人の現実とロマンチックのバランスって、こういう感じなんだろうな、って思いました。

(A・20代)

僕はまだ20代で、まだそこまで過去を振り返らないからか、「過去は変わらないもの」と当たり前のように思ってました。だから、蒔野が言った「未来は常に過去を変えてる」という言葉が読んだとき、胸に刺さってとれませんでした。自分の人生観を成長させてくれる作品だと思います。

(梯子・20代・男性)

早苗は間違ったことをしたけど、その魔がさす気持ちもわかるなと思った。どの人物にも立場においての複雑さがあり、共感できる感情があった。だから誰か一人の味方にはつけなかった。恋愛感情以外の点でも、自分が向き合うべきものに対するもどかしさや苦しみがあり、それを乗り越えていくことの困難は大人になってもあり続けるんだなと思った。大人になることは完璧で出来上がっているものにならなくちゃいけないと思ってた。苦しいことも嬉しいこともふくめて感情が動き続ける人生が送りたいなって思った。

(ロック・20代・女性)

今をどう生きるかで過去の在り方も変えられると思えた本で、自分を肯定したいときに読みたいと思った。純粋に人を想う気持ちはここまで美しくて切ないのかとしみじみ思った。そういう意味では、セカチューの大人版というとわかりやすいかもしれないが、それに対して圧倒的な美しさを添えたような作品だった。美しいフランス映画を観てるみたいに大人の綺麗な恋愛劇を俯瞰で見てる感覚をマチネには覚えた。

(中野・20代・男性)

出会いのシーンがまるで楽曲を聴いてるかのような流れで心地よく、印象的でした。静かな熱や抑揚がある中で読み手を導く光がみえ、探っていく楽しさがあります。また、ことばの表現が美しくて好きで、「手つかずの在庫の寒気でも見つかったのか」などが好きな表現です。好きな表現を見つける楽しさもあります。読後の印象がまた変わると思うので、また書きます。

(ym・20代・男性)

恋愛小説というよりも「自分がどう生きればいいのか?」という読み方ですごく楽しめた。作中で度々取り上げられている「過去は変えられる」という考え方は、自分が今までになかった視点だった。「あの時、こうしていればよかった…」というような過去への目の向け方だけでは、前に進めない。薪野や洋子のように苦しみながらも過去に向き合い続けていきながら、今を生きていくことで、苦しい過去の記憶もガラっと見方が変わる。これからの僕の人生でも、そういう風に過去と向き合って生きていくことができればと思った。すごく心を動かされた作品。ありがとうございます!

(アリマ・20代・男性)

年齢を重ねるごとに臆病で傷つきやすくなり、その分繊細に相手を思うことができるんですね。依存するのではなく、それぞれの世界をしっかりと築き上げるなかで互いを尊重しあう関係。大人の恋と愛について深く美しい水底を見せて頂きました。

(みきこ・50代)

石の「記憶」のくだりにやっつけられてしまいました。暫くの間「記憶」ということについての想念が頭から離れませんでした。新聞連載小説に日常を攪乱させられたのは本当に久しぶりのことでした。 単行本の発行日が決まったとのこと、待ち遠しく思います。新聞の切り抜きではない状態のこの小説の手触りはどんなものになるのか楽しみです。

(ヨウコ・女性)

若い頃の恋は、自分の代わりに誰かを愛そうとしていた。年齢を重ねるとともに誰かを愛することで、自分自身を愛せるようになっていける。そんな勇気と希望を与えてくれた小説。大人の恋は、失うものも多いけれど新しい自分を手に入れることを諦めたくはない。

(女性・50代)

蒔野と洋子のこころの交流、たとえ離れてもどこかで想い合う関係。とても素敵な大人の恋愛小説という印象を受けました。蒔野のクラシック・ギターに対する気持ちが洋子との再会をもたらし、感動しました。素晴らしい小説を同時代に読めて幸せです。ありがとうございました。

(リュウダイ・40代)

noteでは、その時々に使われている音楽を紹介して下さっていたので、新聞専門の母にも動画を紹介したりして、家族でこの世界により深く入り込めました。毎日の通勤電車が楽しみになるほどで、家族とも話し合う事が多かったです。槙野さんと洋子さんが様々な出来事に翻弄されながらも、自分の心と人生に誠実に向き合う姿に感動しました。読み終えた時は、自分の過去の傷さえも、そっと癒してもらえたような優しさを感じていました。

Phatthai(30代)

平野さんの本は「葬送」以外読みましたが、今までの作品の中でも一番好きです。まるで絵画を見ているような美しさを感じました。色々なテーマが複雑にからみ合っていることや、「どうしてこんなことに...!」とやきもきするのも読んでいて楽しかったです。単行本の発売を物凄く楽しみにしています。

Mari(30代)

pen

書店員の皆様から寄せられた感想をご紹介します。
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人よりいくらか小説を読む私が最も読まないのが恋愛小説ですが、戸惑うほど彼らに心乱されました。ただ深いだけの愛が描かれているわけではなく、彼らをとりまく環境や社会情勢も丁寧に描写されているところが、これまで経験したことのない感情を味わわせてくれました。

宮脇書店本店 藤村結香さん

人をたまらなく好きになる時のあの想い、この人でなければと心がささやく確かな気持ち。“運命の人はきっといる”そう思わせてくれる一冊でした。恋愛小説というよりも、真実の愛の物語ですね。

有隣堂伊勢佐木町本店 佐伯敦子さん

明日死ぬなら、少しでもこれを読んで死にたいと思ってしまったのです。本を読んでいて、明日死ぬならなんて考えたことは初めてで、これは物語のテーマと平野さんにしか書き得ない文章の存在感に飲み込まれたからだと思います。

竹田勇生さん

現在と過去と未来について考える。付随する出来事によって、それぞれのエピソードの意味が変わるなんて、これまで考えたことなかった。なんだかすごいものを読んでしまった。

カルロバ名古屋店 奥川由紀子さん

恋愛とは何か、どうして恋が生まれるのか、そんなシンプルな疑問に答えてくれる作品です。プラトニックな二人ですが、切なくなるような二人の会話に心動かされました。「未来は常に過去を変えている」何度かでてくるこのフレーズがとても心に残りました。

丸善丸の内本店文芸担当 三瓶ひとみさん

平野さんの著書を読むのは今回が初めてでした。偶然の出会いから始まり、それなのに運命としか思えない愛の深まりにうっとりしたり、何度もため息ついたり、悔しがったり……心かき乱される展開と2人の愛の行方に、ラストまで心を奪われました。読後も、数日は余韻に浸り、特にラストのコンサートシーン以降を読み返してはジ~ンと胸が震え……「マチネロス続出!」にも納得しました(笑)。


丸善広島店 文芸書担当小林裕子さん

終盤、滂沱しました。中盤の憤懣やるかたない気持ちにさせられる事件から、あらゆる感情を超えて特別な静謐に達した男女の邂逅までの展開。
平野さん、完全にやられましたよ。しばらく恋愛小説は読めそうにありません。

ブックス・ルーエ 花本武さん

恋愛には、いや人生には残念ながら報われないことがままある。それを著者は、主人公の言葉として、変えられるのは未来だけではないと。過去は絶対的なものではなく未来によって変わってしまうくらいの脆い物だと。また別の登場人物の台詞として、運命論の方が慰めになると著している。それは、否応なく変わってゆく世界に対して、また世知辛い世の中を生きる私達に対しての慰めそのものではないか。

丸善 京都本店 安東美佳さん

心のトキメキ、ロマン、そして焦燥感にかられて一気に読んでしまいました。

ジュンク堂書店 西宮店 水口真佐美さん

「大人の恋愛」とは何なのだろう? ある程度の諦めのようなものがつきまとうのか? 恋をすると、人は多分「大人」ではいられなくなるのだ。主人公たちがもがく様は、とても滑稽な気もするし、同時にとても美しいものだとも思う。

大垣書店イオンモールKYOTO店 辻香月さん

こんなに高尚で謙虚な恋はしたことがないが、妙齢の女性の微妙な心理、行動への共感は激しく、昔と現在の自分を比較したり、思い出したりした。小説を読む醍醐味を満喫できた。

MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 中村優子さん

これはなんという雄弁な物語なのだろう。この作品自体が、強烈な意思と人肌の体温が伝わるいきもののようだ。凄まじい文学がここにある。

三省堂書店神保町本店 内田剛さん

小説を読むことでしか得られない精神的な喜びを、久しぶりに得ることが出来ました。素晴らしい物語をありがとうございました。最後は深くて大きな「愛」に包まれるような気持ちで読み終えました。私も完全に「マチネロス」の一人となりました。

谷島屋 野尻真さん

こんなにも惹かれ合っているのに、ちょっとしたすれ違いで遠のいてしまう二人。せつなく迫ってきました。最後は涙なしには読めません。心が震える作品でした。

旭屋書店池袋店 北川恭子さん

人と人が惹かれ合うというシンプルな美しさが際立つ物語で、心にキラキラと輝く宝石をポンと置かれたようなそんな心持ちがする。その宝石はとても切なく輝く色をしつつも無限に光り輝いている。

ジュンク堂書店新潟店 涌井有紀さん

運命の悪戯や時の流れに遮られることなく、忘れられない想いを抱える二人の幸せをどんなに願いながらページをめくったことか。芳醇なワインのような大人の恋愛物語に切なさで胸がいっぱいになりました。

MARUZEN名古屋本店 竹腰香里さん

変えたい過去は未来に変えることができるし、変えたくない過去さえも未来によっては書き換えられてしまうのだ。二人の過去も現在も未来も溶け合う瞬間を目撃した気持ちになった。

紀伊國屋書店横浜店 川俣めぐみさん

この上なく美しい音楽、そして何より、言葉に満ち溢れている。感想を簡単に言葉にしてしまいたくないと思う。胸の内で大切に温め続けたい。まるで恋そのものではないか。

ジュンク堂書店芦屋店 長谷川陽平さん

ドリカムの『もしも雪なら』という曲にある「大人の方が恋は切ない」というフレーズを思い出しました。歳を重ねた分、純愛は切なさを増すのかもしれません。

株式会社新進 莨谷俊幸さん

今年不惑を迎える私にとって、本書をいま読めたことはとても幸運だった。絶望と諦念のあとにも続いていく人生に、この小説を携えて歩いていくことができるから。実に魅惑的な読書体験だった。この恋愛には、どんなスノッブもロマンチストも、現実主義者も運命論者も酔いしれるだろう。

紀伊國屋書店新宿本店 今井麻夕美さん

真っ直ぐに、誠実に、人を愛するということは、心地よいものなのだと教えてくれる。主人公たちに出会えて本当によかった。

紀伊國屋書店ゆめタウン徳島店 朝加昌良さん

互いを思いやるがために簡単に解ける誤解が解けず、すれ違ってしまう……人間の不器用さや運命について考えました。最後に、二人の未来に明るい希望を抱きました。

ジュンク堂書店池袋店 小海裕美さん

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読者へのメッセージ

小説の中心的なテーマは「恋愛」ですが、
そこは僕の小説ですので、
文明と文化、喧噪と静寂、生と死、更には40代の困難、父と娘、
《ヴェニスに死す》症候群、リルケの詩、……といった、
硬軟、大小様々なテーマが折り重なって、重層的な作りになっています。
もちろん、全篇にわたって音楽の存在は重要です!
『透明な迷宮』以来、「ページをめくる手が止まらない」小説ではなく、
「ページをめくりたいけどめくりたくない、
ずっとその世界に浸りきっていたい」小説というのを考えてきました。
何かとくたびれる世の中ですが、
小説を読むことでしか得られない精神的なよろこびを、改めて、
追求したいと思っています。

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平野啓一郎(小説家)

平野啓一郎

1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在。2008年からは、三島由紀夫文学賞選考委員、東川写真賞審査員を務める。美術、音楽にも造詣が深く、幅広いジャンルで批評を執筆。2009年以降、日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当している。2014年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。著書は小説、『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』等がある。

これまでの作品

  • 空白を満たしなさい(上)
  • 空白を満たしなさい(下)
  • 透明な迷宮
  • 日蝕一月物語
  • 私とは何か
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コラボクリエイター

noteとの連動企画として、アーティストの皆さんとコラボレーションをしました。
『マチネの終わりに』をテーマに、作品を制作してもらうというものです。
4⽉にはヒカリエで展⽰会も開催されました。

WHOLE9

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ライブペイント、壁画制作を中心に活動するアートユニット。2007年に結成し、具象モチーフを描くhitchと抽象モチーフを...

佐野 景子

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何かの事象に対する認識の変換にや自分なりに「わかる」という体験を出発点に作品を制作しています。

赤羽佑樹

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ここでは「マチネの終わりに」を読んで考えたことや、制作の過程などを書いていけたらと思っています。

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イラストレーター。主に、スタンプを用いたイラストを制作しています。その他、ペンでも制作します。制作過程をこのnote上…

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女性の持つキラキラとその裏に潜むドロドロに魅力を感じ、それらを同時に感じさせることのできるような立体造形物を制作…

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『マチネの終わりに』を題材に私がイメージを膨らませて来年ヒカリエで作品を発表します。

Koshi-Kawachi

Koshi Kawachi

現代美術作家。東京拠点に国内外で活動。彫刻的なアプローチで日常におけるフィクションをテーマに制作を行なう。

サイトウ タカヒコ

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人形を作り、それをつかった写真作品を作っているサイトウタカヒコです。

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現代の流行りや風潮をモチーフに、その時代が固有する概念によって認識させられている範囲の外側を絵画作品として制作…

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