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作品

9『ドーン』
9『ドーン』
9『ドーン』

9『ドーン』

発売日: 2009/07/10

「分人」が初めて概念化された、記念碑的近未来小説。壮大でスリリングな世界観の快作。

2036年のアメリカを舞台に、人類初の有人火星探査に成功した英雄的クルーたちが、ミッション中に起きた「とある出来事」のために、熾烈なアメリカ大統領選に巻き込まれてゆく壮大な物語。顔認証技術と組み合わされた防犯カメラのネットワーク「散影」など、現実的/哲学的な未来予測の数々が、文学の内外から注目された。『決壊』後の「では、どうやって生きていくのか?」という問いに対し、平野が出した答えは、人格の複数性と他者との共同性とを結び合わせた「分人主義」だった。暴力が蔓延する世界で、愛と希望を模索した快作。Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。

受賞歴


Bunkamuraドゥマゴ文学賞

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